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通訳を目指す人、さらなるスキルアップをしたい人のための通訳自主トレ支援サイトです。

ノート・テイキング


ノートテイキングにルールはないと言われています。自分がやりやすい方法でやればいいとのことですが、なかなか「やりやすい」方法を自分で編み出すのは至難の業だと思います。ここでは参考に私が以前通っていた通訳学校で習ったノートテイキングの基本を紹介します。まず、ノートは縦にめくるタイプのものを使うように言われました。速記用のノートが丁度いいそうです。

 

1)     紙の真ん中に縦に線を引きます。

notetaking1

こんな感じです。

 

2)     左上から縦にノートテイキングをしていきます。 頭を少しずつ右にずらしていきます。センテンス、または話のまとまりで横線を引いて区切ります。

notetaking2

こんな感じです。でも人によっては、横線の代わりにスラッシュ(/)でセンテンスを区切って、訳出する時に横線で区切る場合もあるそうです。また、真ん中に線を引くと紙が何枚にも分かれて訳しにくくなるから、と縦線を3本引いて、3分割して使う人もいるそうです。ですので、あくまでも参考まで・・・。ちなみに私は3分割派です。

 

3)訳出したものを縦線またはXで消します。どこまで訳出したかわからなくなるのを防ぐためだそうです。私は斜めの斜線で消しています。

 

notetaking3

こんな感じです。

 

<記号について>

これも「こうだ!」という決まったルールはないそうです。先生曰く、ひとの記号を覚えると忘れるものだし、忘れるとそのことで焦ってしまって集中力をなくすので、自分なりの記号を作る方がいいとのことです。

「そう言われても、なかなかできない!」という話がクラスで出た時に、1人ずつ前に出て、ホワイトボードに自分の使っている略語や記号を書く(描く?)ように言われたことがありました。その中で現在自分が使っているもの、今後、使ってみようと思ったものをいくつかシェアしたいと思います。基本的には何が正しい、間違っている、ということはないので、自分が覚えやすく、書きやすいものを使うのが一番です。また、業界によっても略語の意味が変わってくるので、臨機応変さも必要だと思います。

 

<略語や記号の例>

examples

今の会社での通訳はウィスパリングばかりでメモを取っているひまがないので、実際はあまりノートテイキングはやってないんです。。。ノートテイキング(メモ取り)はやらなければ慣れない、うまくならない、といいますので(もちろん他のスキルもそうですが)家でテレビを見るときなどにやってみようと思うのですが、ついつい忘れてしまうので、このサイトで何か練習素材のようなものを紹介して、一緒に練習できるようにしたいなぁと思っています。もう少しHP作りになれたらコメント欄を設置して、皆さんのノートテイキングのやり方など、コメントをいただきたいです。

↑ と、これは今の会社に転職する前の話で、今は電話会議での逐次通訳ばかりなので、ノートテイキングしまくりです。通訳学校の先生には「書きすぎないこと」と言われましたが、やっぱりついつい書きすぎてしまいます。内容がITなので、書かないとパラメータの名前とか覚えていられないんですもの。。。

大分以前よりは慣れてきましたが、それでももっといいノートテイキングの仕方があるのではないかと、日々模索中です。

ちなみに私はA4用紙に線を2本引いて、3つに分割してメモを取ります。そうすると私の場合、横にダラダラ書くのを防止できるようです。